有酸素、無酸素という分類について

無酸素運動

二つの条件を満たしたトレーニングを

よく「有酸素運動」、「無酸素運動」が問題にされ、「脂肪を効率よく燃やすためには、ジョギングなどの有酸素運動が有効」などと言われる。そもそもこれら二つの分類を決定付けているものは何なのだろうか。私は、どうもこの分類の仕方が気に入らない。何故なら、そもそも無酸素運動などというものは、ほとんど存在しないからだ。

一般に100メートルダッシュは、無酸素運動の競技だとされている。だが、オリンピッククラスの選手でも、競技中完全に息を止めているかといえば、決してそうではない。その自覚がなくても、必ず少しは息を吸っているはずだ(スケートの清水選手がおこなっていた自転車トレーニングは、科学的データに基づいたもので、限りなく無酸素運動に近いものだったが)。正しくは「無酸素状態により近い運動」=「無酸素性運動、または無酸素的運動」である。「では、一般に無酸素性運動とされているトレーニングを、より「有酸素的運動」にするためには、どうすればよいのか。

私自身は、自分のトレーニングは、すべて有酸素性運動によって成り立っていると考えている。何故なら、すべての動作中には、それぞれに合った呼吸法を自ら意識しておこなっているからである。通常無酸素性運動とされているパワートレーニングをおこなう際にも、特に呼吸法がポイントとなる私のやり方では、これらの運動中も絶えず「有酸素的運動」になっている。無酸素性運動と有酸素性運動とは、たがいに相容れないものではなく、意識的に合体させることも可能なのである。

たとえば、野球、バスケットボール、サッカーなどのスポーツにおいても、プレー中、選手は有酸素性運動と無酸素性運動を絶えず繰り返していることになるわけだ。したがって、これら二つの分類は、あくまでも目安であり、決定的なものではないということである。

腹筋運動は最もポピュラーなトレーニングの一つだが、そもそも何故この運動をおこなうのか。アスリートなら腹筋を強化することを第一義としてこの運動をおこなうが、一般人の場合は、その多くが、引き締まったウエストという点にポイントを置いているのではないだろうか。

ここで、引き締まったウエストをめざす運動の方法4について考えてみよう。ひとくちに「引き締まったウエスト」といっても、その解釈はさまざまだ。「引き締まった」は、必ずしも「細い」ことを意味してはいない。まずはこのことをしっかりと理解しておかないと、運動のやり方も変わってくる。何故なら、腹筋運動自体はウエストを細くするためのものではなく、腹筋を強くするためにおこなう運動だからである。

だとすれば、多くの人がめざす腹筋の定義はいささか修正が必要だ。それは正確には、「引き締まっていて、かつ贅肉のないウエスト」ということになる。この両方の条件を満たしてくれるトレーニング法とは何かといえば、有酸素性運動と、次に紹介する運動を組み合わせたトレーニングがその一つの回答である。

コメントする

必須フィールドには、* がマークされています。あなたのメールアドレスが公開されることはありません。